お気に入りの振袖を見つけただけでは、成人式の準備は完了しません。小物を揃えて、振袖姿に合うメイクをしてはじめて、成人式に臨めます。メイクアップは、振袖と同じく自分の魅力を引き立たせるポイントです。メイクが上手にできると、気分も上がるのではないでしょうか。この記事では、振袖に合うメイクのポイントをご紹介します。

写真映えする振袖メイクのポイント

洋服を着ているときのメイクと振袖を着たときのメイクは、同じではありません。和装には、和装に合うメイクがあります。写真映えする振袖メイクのポイントは5つあり、少し気にかけてあげるだけで、メイクの仕上がりと着物がマッチします。

ベースはマットな質感の陶器肌を目指す

写真映えする振袖メイクは、立体感を出さないことがポイントです。陶器のような白い肌を目指して、マットな質感の製品を選びましょう。振袖をはじめ、和服を着るときは、平面的なメイクの方が合うとされているためです。

メイク前にしっかり肌を保湿したら、パール系の下地を使ってベースを作ってきます。ファンデーションは、平面感を演出できるマット系のリキッドファンデーションがよいでしょう。クマなど気になるポイントがあったら、コンシーラーをのせます。フェイスパウダーをなじませると、陶器のような白くてきれいなお肌に近づけます。

普段のメイクでは、顔に立体感を出すために、ハイライトやシェーディングを入れる方もいるかもしれませんが、振袖メイクでは不要です。また、振袖は色彩が豊かで、デザインも凝っているものが多いため、ナチュラルメイクでは、振袖に負けて肌がくすんで見えてしまいます。顔は少し白めにメイクした方が、肌のくすみをカバーしてくれます。顔の色と首の色があからさまに違うと不自然なため、首にもファンデーションなどをなじませておきましょう。

リップは輪郭をはっきり描きマットな濃い色を選ぶ

リップの選ぶときのポイントは、振袖に負けない鮮やかな色とマットな質感です。また、口元がぼやけると印象が変わるため、唇の輪郭はしっかりと描きます。唇がマットに仕上がると、落ち着いた印象になります。グロスで艶やかさを出したくなっても、振袖を着るときは、マット系に寄せた方が顔映りがよくなるでしょう。

色に迷ったら、振袖に使われているメインの色と合わせるのもおすすめです。振袖とリップの色を揃えることで、全体的なコーディネートが引き締まります。例えば、ダークカラーの振袖には、赤系統の口紅やリップが映えます。ピンクやスカイブルーのようなパステル系の明るく淡い色の振袖には、ピンクベージュ系のリップが似合うでしょう。

なおリップをぬる前に、コンシーラーで唇の色を統一させておくと、きれいに仕上がります。

目元は切れ長のアイメイクで眉はしっかり描く

振袖メイクには、アイラインが欠かせません。振袖を着るときのアイラインは、強めに、はっきりと描くと振袖に似合う切れ長の目になります。振袖と眉に注目するなら、眉は、緩やかなアーチを描きながら、はっきり描くことがポイントです。色は、髪の毛の色に似た色を選ぶと自然に仕上がるでしょう。

アイラインや眉が薄く弱い印象だと、振袖や鮮やかな色合いのリップに負けてしまいます。日常のメイクでは濃いと感じるようなメイクでも、振袖を着て映える写真を撮る場合は、ちょうどよい濃さです。また、目元のメイクでは、アイシャドウの色の選択も重要です。リップと同様に、振袖の色と合わせると統一感を演出できます。アイシャドウは、目元の雰囲気を引き締められるよう、目のきわに入れましょう。

「つけまつげも欠かせない」という方もいるかもしれません。しかし、じつはつけまつげを付けると目が縦方向に強調されてしまいます。あくまでも切れ長メイクに仕上げるためにも、つけまつげを付ける場合は、ボリュームを減らすなどして工夫しましょう。

チークは血色とナチュラルさを意識する

チークは、ナチュラルな血色感が漂う程度に薄くのせましょう。振袖メイクにおけるチークの役割は、血色がよく、明るく見える顔にすることです。ナチュラルさが重要なため、チークをのせすぎないように工夫します。チークが濃すぎると、幼さが強調されるため要注意です。特に振袖やアイメイクなどを大人っぽくする場合、印象がちぐはぐになってしまいます。

チークは、ほほに自然となじむよう、ブラシでしっかりとぼかしましょう。こめかみから頬骨に向けて、薄くのせるのがポイントです。「普段はあまりチークを使わない」という方も、チークで肌に血色感と彩りを添えて、写真映えする振袖メイクに仕上げましょう。

振袖メイクの基本は統一感と着物にマッチする色選び

振袖メイクでは、統一感が大切です。振袖の色とメイクが合っていないと、ちぐはぐした印象を与えてしまいます。メイクで使う色合いで迷ったら、振袖のメインの色を選べば、全体の統一感が出ます。振袖の色や帯の色合いとマッチするカラーでメイクして、顔と着物のバランスが取れたトータルコーディネートを目指しましょう。

例えば、赤やピンクなど暖色系の色の振袖を着る場合は、同じ色合いの赤やピンク系のリップやアイシャドウがおすすめです。青や紫色をはじめ、寒色系の色合いの振袖には、くすんだ色のピンクや灰色のような落ち着いたシックな色がマッチします。色彩にあふれた振袖とメイクは魅力的ですが、厳選しないとバランスが崩れてしまうかもしれません。顔のメイクについては、贅沢な色使いは避け、振袖で華やかさを出しましょう。

振袖メイクをするときの注意点

振袖メイクを自分でするときには、いくつか注意すべきポイントがあります。

まず、成人式向きのメイクについて調べておきましょう。着物に合うメイクの知識が不十分だと、仕上がりがしっくりこなかったり、どうしたらよいか分からなくなったりします。特に、普段メイクをあまりしない方は、振袖メイクは難しく感じるかもしれません。しっかり時間を取って、成人式用のメイクを練習しておくことも大切です。

また自分でメイクをするときにありがちなのが、「振袖に合わないメイク」になってしまうケースです。フォトスタジオなどで写真撮影するときは、強めのライトが顔に当たります。ナチュラルメイクだと、メイクが飛んでしまうかもしれません。「振袖メイクは濃いめがよい」とメイクした結果、顔だけ浮いてしまうことも考えられます。

写真映えする振袖メイクに仕上げる自信がない方や、十分な練習の時間が取れない方は、振袖ショップなどに相談するのも一つの手です。振袖を熟知したプロに頼むことで、振袖に合った振袖メイクを提案してもらえます。

自分でメイクする場合も、プロに依頼する場合も、振袖姿の魅力を引き出せる振袖メイクを目指しましょう。

写真映えする振袖メイクで、思い出に残る成人式にしよう

成人式で振袖を着るときは、いくつかのポイントを押さえてメイクをすることが大切です。マットな質感の陶器肌にしたり、濃いめのリップで輪郭を際立たせたりして、写真映えするメイクに仕上げましょう。

メイクの仕方に困ったら、振袖ショップの情報を参考にするのもおすすめです。
振袖比較サイト furimo(フリモ)」では、理想の成人式には欠かせない、振袖ショップやヘアサロンなどの情報を掲載しています。取り扱う店舗情報は、日本全国が対象です。成人式の準備を考えている方は、ぜひチェックしてみてください。