成人式の装いに振袖は欠かせませんが、同じくらい髪飾りも不可欠です。髪飾りは、振袖と合わせることで彩りを加えてくれます。きれいな振袖とメイク、そして華やかな髪飾りで、成人式の振袖コーディネートが完成させましょう。

この記事では、振袖によくマッチする髪飾りを選ぶ方法や、髪飾りを付けるときのコツや方法をご紹介します。

振袖に合う髪飾りの選び方

煌びやかな振袖と髪を彩る髪飾りは、それぞれが独立しているのではなく、お互いがなじんでいる状態が、美しい振袖姿を完成させる重要なポイントです。自分が納得できる装いで成人式に向かうため、振袖はもちろん、髪飾りもこだわって選んでみてはいかがでしょうか。
成人式のトータルコーディネートが成功するよう、いくつかポイントを押さえた上で、髪飾りを選びましょう。

振袖や帯で使われているメインの色と合わせる

振袖とマッチする髪飾りを選ぶときのベースは、振袖や帯に多く使われている色に合った色を使うことです。色の相性がよい髪飾りを付けると、おしゃれで整った統一感を演出できます。

また、差し色を髪飾りに使うと、飾りだけが妙に目立つ事態も避けられます。
差し色は、振袖のメインカラーの補色や、帯・帯締め・半襟に用いられているカラーを選ぶとよいでしょう。補色とは、お互いの色を際立たせるために差す色合いで、赤色の補色は青緑、黄色の補色は青紫とされています。

例えば、鮮やかではっきりとした黒や赤、紺色などの振袖には、振袖と同じメインカラーを髪飾りに選ぶと、雰囲気がまとまり振袖のデザインも活かせます。
あたたかく優しい色合いのピンクや水色のようなパステルカラーの着物には、淡い色彩のベージュなどがマッチするでしょう。ぼんやりとした印象を持たせないためには、差し色を使うと効果的です。

芥子色や茜色をはじめ、落ち着いた和の色を振袖に使っているケースでは、髪飾りの色味も重要ですが、色調(トーン)振袖に合わせると、渋く大人っぽい雰囲気を演出できます。

振袖や帯に描かれているデザインと合わせる

振袖や帯に描かれているデザインと髪飾りのデザインを合わせる方法も、振袖に合う髪飾りの選び方のひとつです。振袖や帯のデザインが周囲に与える印象と異なるデザインの髪飾りを選んでしまうと、バランスが崩れてしまうため、デザインのマッチは重要です。

自分が選んだ振袖が伝統的な和のデザインの場合は、髪飾りにちりめんのつまみ細工を使うと、上品な和の雰囲気をより一層深めてくれます。
振袖のテイストがモダンなケースでは、和風の髪飾りではなく洋風の髪飾りや、小さい髪飾りを重ねると、振袖の雰囲気にマッチしたコーディネートが行えます。

振袖のデザインと髪飾りを合わせるときに選択するカラーは、基本的に振袖に多く使われている色を使うとよいでしょう。遊び心を出したり目を引いたりするような印象を与えたいなら、帯や帯締めなどの差し色を使うテクニックもあります。

なりたい自分のコンセプトに合わせる

自分が振袖を着たときに、どのような自分になりたいか、どのような雰囲気を出したいかイメージして、そのイメージに合った髪飾りを選ぶ方法もあります。
清廉な雰囲気を出したい、ガーリーな感じがよい、モダンテイストを打ち出したいなど、人により演出したい自分は異なり、それぞれコーディネートも変わります。
イメージが定まっていないと選択肢も錯綜しますが、自分の中でイメージが決まっていたら、イメージやコンセプトを優先させた選び方もよいでしょう。

コンセプトの芯があれば、なりたい自分を作るための髪飾りを見付け出せます。
例えば、かわいい雰囲気を目指すなら、淡い桃色や白色など優しく穏やかな色合いを選びましょう。大人っぽさを出したいなら、はっきりとした引き締まる色の黒色や紫色を選ぶと、格段にかっこよくなります。

ヘアスタイルのバランスや自分の見た目に合わせる

振袖と合う髪飾りを選ぶには、ヘアスタイルとのバランスも重要です。
大きめの髪飾りは、ボリューム感のある髪型に合い、豪華な印象を振りまきます。一方、シンプルな髪形に存在感のある髪飾りを選び、髪飾りを主役にする方法もあります。
着物にはアップスタイルがよく似合いますが、小さい髪飾りを散りばめるなど、ヘアスタイルとのバランスのとり方は十人十色です。

また、自分に似合っているかどうか、家族や友達、振袖ショップのスタッフの意見を聞くことも、髪飾りを選ぶときは大切なポイントです。自分がよいと思っていても、周りの目から見たら、別の髪飾りの方がよいケースも十二分に考えられます。
自分が満足する髪飾りを選ぶことも大切ですが、自分の魅力を引き出しきれているか、周りの方に聞いてみるとよいでしょう。自分以外の意見を確認すると、より似合う髪飾りを見付ける手がかりになります。

髪飾りのデザインや素材から選ぶ

振袖の色合いや目指す自分のコンセプトに合わせて髪飾りを選択する他に、髪飾りの素材やデザインを主軸として選ぶ方法もあります。

淡い色やかわいらしい色合いが多いつまみ細工は、全般的に振袖に合う髪飾りで、和の雰囲気を漂わせてくれます。
生花は、活き活きした瑞々しい印象を与え、使う花の種類によって演出するイメージが大きく変わるところも魅力です。
水引は、縁起物としてよいイメージがあるだけではなく、華やかでスタイリッシュに決まるでしょう。
大きさや長さで印象を変えられるリボンも、和やレトロの雰囲気に役立ちます。メタル系や金箔、ラメが施された髪飾りは、華やかさと艶やかさを際立たせてくれる髪飾りです。

振袖や帯の色やデザインに合わせたり、自分がなりたいイメージを優先させたりする方が多いですが、髪飾りありきでもコーディネートは進められます。

髪飾りを付けるときのコツ

成人式で着る振袖には、着た方を美しく彩り輝かせる力があります。髪飾りは、振袖を着た方をさらに磨き上げるため、欠かせないアクセントです。
髪飾りには、素材や色合い、デザインに大きさなど、数えきれないほど種類があります。

好みの髪飾りが見つかっても、ヘアスタイルと合っていないと、全体のバランスが崩れかねません。
また髪飾りを付けるときは、ヘアスタイルや髪飾りの大きさに応じ、付ける位置をイメージしておくと、ギャップを小さくできます。前もって、髪飾りを付けたときの自分の姿をイメージすることが大切です。

自分の和装コーディネートをうまくまとめるため、髪飾りを付けるときに美しく見えるコツや方法を押さえましょう。

髪飾りを全体に散りばめる

かわいらしく華やかな雰囲気を出したいなら、大きい髪飾りではなく、小さい髪飾りを頭全体に散らしてみましょう。振袖との相乗効果で、美しさとかわいらしさの両方が備わった自分を作れます。

髪飾りをつなげてラインにする

華やかかつ、目立つデザインを目指すなら、髪飾りでラインを作るようにつなげると、まるで花の冠を乗せているように見えます。人の目を引くようなヘアスタイルをしたい方に合うでしょう。

髪飾りを片側にまとめて付ける

髪飾りを頭の片方にまとめると、シックな大人っぽさや艶やかさを演出できます。片側に髪飾りが集中するため人の目線が集まり、印象深さも与えられるでしょう。工夫すると、舞妓さんのような雰囲気も作れます。

髪飾りを頭の両サイドに付ける

どの角度から写真を撮られても、髪飾りを映すには、髪飾りを片側だけではなく、両側に付けると写真に入ります。左右で髪飾りのボリュームに強弱を付けると、頭全体のバランスがとれます。

振袖に合う髪飾りでイメージ通りの振袖コーディネートを目指そう

振袖に合う髪飾りの選び方は、振袖や帯のメインの色やデザインと合わせることです。また、素材にこだわって選ぶ方法もあります。なりたいコンセプトや自分の見た目に合わせたり、ヘアスタイルとのバランスを取ったりしながら、イメージ通りの髪飾りを見付けましょう。

「振袖比較サイト furimo(フリモ)」では、成人式のヘアメイクや髪飾りの情報を掲載しています。理想の姿で成人式当日を迎えるため、準備を始めたり考えていたりする方は、ぜひ本サイトをご利用ください。