振袖は単純に言うと着物の「袖が長いもの」のことです。浴衣よりも生地もしっかりしていて、慣れるまではなかなか普段通りに動くのは難しいことでしょう。

そこで、今回の記事では立ち居振る舞いのポイントをまとめてみました。成人式当日に美しい振袖姿で参加できるよう、是非一度チェックしてください!

基本の立ち方

胸元の柄を隠さないよう、さりげなく手を組みましょう。
その際、手の甲が上にくるようにすると美しい手元になります。
また、足元は左足または右足を一歩引くと振袖の正面の柄がよく見え美しい立ち姿に。
一歩引いた足元は日本女性の奥ゆかしさも表現しています。

基本の歩き方

腰回りが生地で覆われている振袖は普段より小股で歩くことを心がけましょう。
小股で歩くことは美しさだけでなく余分な着崩れ防止にもつながります。
振袖はとにかく袖が長いので、曲がるときに袖が巻き込まれないように注意をしましょう。

基本の座り方

イスの背もたれに背中をつけないよう、いつもより浅めに腰掛けます。
深く腰掛けると帯結びも崩れやすくなりますし、帯が腹部を圧迫する可能性があります。

見た目にも美しくありません。
浅く腰掛けることで背筋もピンと伸びるので凛とした美しさを印象づけます。

 

座っている姿勢から立つ時は、こんな風に袖口を親指で押さえるように持ちましょう。袖の巻き込みを防げます。

大河ドラマに出ている女優さんもさりげなく着物を着て移動するときは袖口を持っています。
DVDで是非チェックしてみてくださいね♪

電車やバスに乗る時

電車やバスで気を付けたいのは乗降時に草履が線路(道路)と車体の間に落ちないようにすることです。
信じられないかもしれませんが、毎年数名成人式当日に草履を落とす女性がいらっしゃるのです。
袖口と膝あたりを同時につまんで持てば、段差のあるところでもスムーズな足さばきになります。

また、万が一のこともありますので事前に草履の鼻緒が緩んでいないかチェックしておきましょう。

階段の乗り降り

振袖で階段の乗り降りをする時は危ないので必ず手すりを持ちながら移動しましょう。
前のめりにならないよう、背筋を伸ばしながらゆっくり移動します。

また、足を大きく開くとつまずきません。エレベーターがあるホームであれば多少時間がかかってもエレベーターを是非利用してください。

トイレに行く時

振袖でトイレに行く場合、できるだけ空いているトイレを選ぶと焦らなくて済みます。
和式は大変手間取りますので、洋式を選び裾や袖が便座に入らないようにたくしあげます。

また、帯結びが崩れやすいのでイスに深く腰掛けないように注意します。
いつもより時間がかかるので、成人式への参加はゆとりをもって早めに出発します。

コンビニに行く時

途中で飲み物やちょっとしたものを購入するためにコンビニにも立ち寄るかもしれません。
コンビニによっては通路が非常に狭いところがありますよね。
狭い通路の場合は無理して通らず店員さんに「すみません、あそこの〇〇を買いたいのですが」とお願いをして取っていただきましょう。

また、コンビニのようにコンパクトに商品陳列され不特定多数の人が出入りする場所では並べられた商品を落とさないような意識が大切です。
袖口を指先で握れば長い袖も安定し、移動時に袖が商品にぶつかり落下することを防げます。

タクシーに乗る時

成人式当日に雪が降った!会場までのアクセスが悪い、という場合はタクシーを使いましょう。
流しのタクシーは振袖を着ている時は特に目立つのできっとすぐに止まってくれるでしょう。
乗降時には袖を指先でたくしあげてシワがつかないように気を付けます。

また、振袖を着ている時のタクシー乗車ではバッグを座席に置き忘れる方が増えています。
振袖での立ち居振る舞いに気を取られ、ついつい忘れ物をする方がいらっしゃいますので気を付けましょう。

ものを拾う時

ものを拾う時、ついつい腰を折りたたみ拾うことが多いと思います。
しかし、振袖を着ている時にそれを行うと袖が真っ黒になってしまいます。
ものを拾う時は両袖を片方の腕にかけてから一度かがみます。

ひと手間かかってしまいますが、このようにものを拾えば長い袖も膝も汚れません。

まとめ

いかがでしたか?ちょっとした気遣いで振袖での立ち居振る舞いが格段に美しくなり、振袖汚れも防止できます。
振袖の立ち居振る舞いをマスターすれば、あなたも素敵な和風美人になれますよ♪