振袖を着た後のクリーニング方法を知っていますか? 振袖や着物は、きちんと正しい方法で洗濯して保管しておくことで、長い期間綺麗にとっておくことができます。

良く聞く振袖のクリーニング方法として「丸洗い」と「洗い張り」というものがありますが、何が違うのでしょうか?

ドライクリーニングとも違うのでしょうか? 振袖を着る前に確認しておきましょう♪

振袖の丸洗いとは?

良く耳にする振袖の丸洗いは、ドライクリーニングともいわれる方法です。 普段の洗濯のように水で洗うのではなく、専用の溶剤を使用して汚れを落とします。 水を使用せずに振袖を洗うことで、しわや型崩れを防ぐことができます。

一般的に振袖を洗う場合はドライクリーニングで丸洗いをすることがほとんどでしょう。丸洗いを実施する場合、国家資格が必要で、作業期間は店によって異なりますが、手作業で実施する場合1ヶ月ほどかかることもあります。

振袖を丸洗いでクリーニングに出す場合、1万円前後であることがほとんどでしょう。

振袖の洗い張りとは?

丸洗いや染み抜きと異なり、振袖や着物のクリーニング方法として耳にすることがある「洗い張り」。丸洗いや染み抜きとは異なる方法のお手入れ方法です。

洗い張りをする場合、名前の通り、振袖や着物を水で洗った後に張って干します。振袖はそのまま洗うのではなく、一度ほどいて、反物の状態にしてから洗い、張って干すことで布の光沢や生地の張りを出します。一度着物をほどいて反物にしてしまうので、その後どうなってしまうのか不安ですよね? もちろん、もう一度綺麗に仕立て直しをしてくれます。

また、仕立て直しの時にデザインや長さを変えたい部分があれば注文することもできます。
期間は1ヶ月程度であることがほとんどで、料金は 洗い張りから仕立てまでで5万円前後であることが多いでしょう。

では、どのような時に洗い張りをした方が良いのでしょうか?

振袖や着物は、長い年月が経ってしまうと、全体的にハリがなくなってしまいます。また、全体的に汚れがしみ込んでしまっているでしょう。

付着したばかりの汚れやシミであれば、ドライクリーニングで取ることができますが、古くしみ込んでしまった汚れやシミは洗い張りで水洗いをしないと取り除くことができません。 また、一度反物にして洗い、まっすぐに張って干すことで、布のハリも取り戻すことが可能です。

昔の着物や振袖を綺麗にしてまた着たい場合などにオススメのお手入れ方法です。 また、洗い張りをした後に、仕立て直しをしないで反物のまま引き取ることも可能です。

振袖のお手入れ方法はいくつある?

成人式や結婚式で振袖を着た場合、お手入れ方法として大きく3つの方法があります。

①部分的に染み抜きをしよう!

着いたばかりの部分的なシミを落としておきましょう。 丸洗いなどをする前に染み抜きをしておくことをオススメします。

小さなシミであれば自分で落としてしまおうと思ってしまうかもしれませんが、振袖や着物のシミを自分で落とそうとすると、反対に汚れを染み込ませ、汚れが広がってしまう可能性があります。
また、クリーニングに出す前に、1日日陰で干して汗などを乾かしておきましょう。
染み抜きは、染みのサイズにもよりますが、5,000円前後でしょう。

②油性汚れはドライクリーニングを利用しよう

振袖の代表的なお手入れ方法でもあるドライクリーニングを利用することで油汚れを取り除くことができます。
化粧汚れやマジックの汚れ、食べ物の油汚れなどはドライクリーニングで落としておきましょう。
汚れがついてから時間が経ってしまうと、染みついて取れにくくなってしまうので、着用したら出来るだけ早く丸洗いしておくことをオススメします。

③古い汚れは洗い張り!

前述の通り、古く全体的にハリがなくなってしまった振袖や、全体的に汚れが染みついてしまっている振袖は、一度反物にして水で洗う「洗い張り」がオススメです。
使用状況や、汚れの状態、振袖の布のハリなどを見て、どのお手入れ方法が良いか判断しましょう。

振袖はクリーニングで何年着られる?

振袖は、クリーニングに出すなどして正しい方法でお手入れして保管しておくことで、かなり長い間使用することができます。

何十年も前の振袖であっても、一度反物に戻して洗い張りすることで、新品のような振袖に仕立て直すこともできるでしょう。
何年くらい着ることができるかは一概には言えませんが、正しい方法でお手入れをして保管しておくことでかなり長い間良い状態で保ことができます。

まとめ

今回は、振袖のお手入れ方法である「丸洗い」と「洗い張り」の違いについてご紹介しました。
どちらの方法を利用するべきか迷っている時は、お店の人に相談してみましょう。
きちんと正しい方法でお手入れをして振袖を楽しみましょう。