振袖の帯の上にある細い紐は帯締めと言われ、帯を固定するための小道具として使われています。

帯締めには平打ちや丸ぐけなどいくつか種類があり、種類によっては振袖だけでなく着物にも使え重宝します♪

今回の記事では帯締めの種類、そして人気の結び方をご紹介します!

そもそも振袖の帯締めって何?

帯締めは江戸時代、歌舞伎役者が着崩れを防ぐために考案したと言われています。洋服と異なりボタンもファスナーもない着物は、帯のみで身体とフィットするように固定しているからです。

帯の上から帯締めを締めることで帯の固定は強化されます。さらに、コーディネートの幅も広がるため着物の定番小物として普及されました。

どう結ぶの?

帯締めの長さは120cm~190ぐらいです。長さによって結び方を臨機応援に変えましょう。120cmのものは短いので、帯の上から1周半ほど回したあとで端は帯留めを使って固定します。または以下のようにシンプルな本結びがよいでしょう。

 

150cmのものは標準サイズです。以下の画像のようなトンボ玉を使った藤結び(帯の中央の部分)や帯締めの端を花の形に結ぶ花結びがカワイイですよ。

 

帯締めの長さが190cmと長いのであれば、以下の画像のように帯締めの2周目をゆるく巻いてみてもOK。
房付きの帯締めであれば最後は房を帯締めに挟むだけでOKです。
房が綺麗だと着付けもキマリます。房がボサボサの場合は、当て布をしてスチームアイロンの蒸気で形を整えましょう。

 

今人気の帯締めはコレ!

 

では、今人気の帯締めを一気に見ていきましょう。
パールやお花がセットされた帯締めが最近では特に人気ですよ♪

 

①【基本】手組み飾り付き

帯締めの種類は大まかに手組みと丸ぐけの2種類に分けられます。画像のように複数の紐を組んだものを手組みと呼び、シンプルなものや花飾りがついたものまで様々です。

画像はピンクの帯に薄いピンクの手組みの帯締めが愛らしいですね。花飾りがセットされているので簡単に結べます。

 

②【基本2】丸ぐけ

丸ぐけとは生地を細長く裁断し、中に綿を詰めてから手縫いをして1本の長いひもにしたタイプの帯締めです。まるで食品のソーセージのように丸いフォルムが愛らしく、綿が入っているためボリューム感もあります。

 

③【女の子らしく】パール付き

パールはお祝いの席でよく使われるジュエリーです。
着物との相性も抜群で、控え目ながらキラリと光る存在感で振袖女子の気品を演出します。

 

パールは白なのでどんな色の組紐ともよくマッチします。
パールの帯締めはどんな振袖にも合うスグレモノ!
布素材の花飾りよりも水分を吸収しないため、劣化しずらいのが長所です。

 

④【可憐に】トンボ玉付き

丸くて小さいトンボ玉は大きな面積をとる帯と合わせると可憐で繊細なイメージを印象付けます。
トンボ玉はガラス製のものと陶器製のものがあり、ハンドメイドのものもたくさん販売されています。手作り派のあなたは、成人式に向けてご自身で手作りすることもできますよ♪

 

⑤【艶やか】ツートーン

帯締めはシンプルに1本だけでもよいですが、2~3本をまとめて締めるとさらにゴージャスな雰囲気になります。画像の場合は、黒、赤、そしてゴールドの3色をチョイス。振袖の地色がワインカラーなので、黒や赤を使って統一感を、そしてゴールドがアクセントカラーとなっています。

まとめ

帯締めの色や巻き方はセンスが必要、と言われているほど、振袖コーデを左右するものです。
振袖や帯と言う主役級を活かす名脇役である帯締め。
帯締めは振袖本体と帯、そして帯揚げやなりたいイメージと合わせてチョイスしましょう。