普段着物を着ない私たちにとって、振袖を着るのは敷居が高いですよね。着物と比べて長い袖を持つ振袖なので、普段と同じ動作でついつい大失敗をしてしまうことも。

この記事では振袖を着ている時に慌てないためのスマートな動作やマナーを解説していきます。

成人式で気を付けるべき振袖マナー

着物を着ている時はいつもより猫背が目立ちます。

美しい振袖動作の基本は背中を伸ばすこと。いつもより少しだけ気を付けるだけで、驚くほど振袖美人になりますよ!

①電車で立つ時

成人式会場まで徒歩で歩ける人はごく少数でしょう。たいていの人はバスや電車の公共交通機関を利用します。草履や帯の圧迫でいつもよりバランスが悪いので、車内では必ずつり革や手すりにつかまりましょう。

また、帯結びはボリュームがあり狭い車内では着崩れの原因や周りの迷惑にもなります。できるだけ混雑を避け、駅までなどの近距離であればタクシーを使うのも一つの手です。

 

②式典で座る時

椅子に座る時は浅く腰掛ければ帯がつぶれません。袖が床につくと汚れてしまいます。(画像参照) できるだけ袖は膝の上に置き、その上に両手を添えましょう。

 

③友達と写真を撮る時

成人式で集合写真は撮られますが、その他に仲良しの友人同士で撮ったり撮られたりするでしょう。友達との写真は顔のアップが多くなりがちです。せっかく振袖を着ているのですから、全身写真も何枚か取りましょう。可愛い決めポーズで一緒に取れば一生の思い出写真になります。

結婚式で気を付けるべき振袖マナー

①花嫁を引き立てることを忘れない

振袖はかなり存在感があり、街中で着ている人がいると「振袖だ!」と自然に目がいくほどの威力があります。そのため、結婚式に振袖で出席する時は花嫁を意識してゲスト側は小物や髪飾りなどを抑えめにしましょう。あまりに派手だと、一緒に参加する他のゲストも気を使ってしまいます。

 

②飲食時の注意点

披露宴ではコース料理やビュッフェスタイルなどでゲスト同士が飲食をします。テーブルにナフキンが用意されていると思いますが、念のため自分でも大きめのハンカチを持参すれば安心です。

膝元に広げ、いつもよりソースやドリンクに気を付けて食事しましょう。特に長い袖は引きずると危ないので、遠くにあるものを取る時は、「すみませんが取ってくれませんか?」と一声かけて取ってもらいましょう。

 

③タクシーに乗る時は

雨の時や披露宴からの帰り道、タクシーを使うことがあります。座る前にかがみますが、その際シートに手を置いて振袖がシワにならないようオシリを押さえながら座ります。また、乗り降りする時は髪型がくずれがちです。いつもより頭をかがめて、長い袖は引きずらないように膝の上にのせましょう。

結納で気を付けるべき振袖マナー

①正座をする姿勢

和室スタイルのホテルのレストランなどで結納をする場合があります。正座が苦手な女子にはツライかもしれませんが、ここはピシっと背筋を伸ばして綺麗な正座を意識しましょう。足の親指同士を重ねるとしびれづらくなります。また、どうしても正座が苦手な場合は携帯用の正座クッションを持参するという方法もあります。

 

②お茶を飲む時

結納は最初に父親からの挨拶、結納品の引き渡しなどに続き、最後に食事をします。しかし、地域によっては順番や風習などの内容は異なります。食事会は別日程でとり、お茶菓子とお茶のみで済ます場合もあるようです。

結納前にお茶を飲む場合、緑茶は縁起が悪いと避けられ桜茶が出されます。桜茶を結納の最後に飲むことは「花が終わる」のを連想させるためNGです。出されたらすぐに飲みましょう。

 

③雨が降ったら

相手方のお父様や彼に傘をさしてもらいましょう。草履での足元に気を付けて裾が濡れないように歩きます。突然の雨で傘の用意がない場合は、タクシーを呼ぶのがスマートです。

まとめ

振袖は成人式だけでなく結婚式や結納でも着る機会があります。
大人女子のたしなみをしっておけば、当日慌てることもありません。
マナーを知って、和装の優雅さを堪能してくださいネ。