振袖の着付けを自宅でしたいけど、おはしょりが上手くできない、、、。 こんなお悩みをお持ちではないですか?  

おはしょりが上手な着付けは長時間でも振袖が着崩れません。何より着付けが美しくキマります。

今回の記事では、振袖の着付けのおはしょりと、着崩れないためのポイントを伝授します。

おはしょりって?

おはしょりとは、着物を着る時に生地の端を折って帯の下に入れる着付けの処理のことです。ざっくり言うと、着物や振袖は体型にジャストサイズに作られている洋服とは違うため、おはしょりを作りながら体型に合わせて着付けするのです。

※おはしょりの他にも、着付けの処理には「補正」があります。  

おはしょりは着物の着付けのキーポイント

「端を折る」からおはしょりという名前がつけられたと言われていますが、名前からはそんなに難しいイメージはありませんよね。   しかし、おはしょりは着付け教室に通う方の間でも「おはしょりが上手く出来ない」「シワができる」「おはしょりの幅が大きくなる」などのお悩みがでています。

逆に、おはしょりを上手にできれば振袖の着付けも美しい仕上がりとなることでしょう。   画像は着付けの先生です。帯周りは緩むことなく、胸元も美しい着付けになっていますね。

着崩れ防止!美しい振袖のためのおはしょりとは

趣味で着物を着ている女の子や、娘に私の振袖を着つけなきゃいけない!というお母さんは、成人式まで時間に余裕があるのならおはしょりの練習をしてみましょう。  

①幅は7〜10cm程度にする

おはしょりは画像のように、前と後ろの生地をつまんでちょうど良い着丈を作ります。ちょうど良い長さとは、だいたい振袖を着る人の足のくるぶしぐらいまでです。  後ろ衿と長襦袢を着物クリップなどで止めておくと、背中の中心線がずれません。  

着丈を決めたら、上前巾の位置を決めます。上前巾(うわまえはば)とは、自分からみると左側、相手を真正面から見て右側の振袖の前見頃のことです。
上前巾の位置は、右腿の付け根の少し下(1~2cm)ぐらいを目指しましょう。  おはしょりの長さが長すぎるとやぼったい印象の着付けになりますので、長さは7~10cmを目指しましょう。

※ちなみに、おはしょりの長さは昔、今より長いものが良しとされていました。  

 

②シワを作らない

おはしょりがダブダブしていると美しくないだけでなく、着崩れの原因になります。おはしょりのシワは生地だまりによるもの。上前巾の位置を決めたら腰紐と伊達締めを巻いて固定し、そのあとで帯を締めますよね。その前におはしょりの生地だまりを脇に少しずつ生地をつまんでずらすのです。  

 

③表地だけでおはしょりを作る

おはしょりを作ったあとは、脇の下にある身八つ口の付近がだぶついてしまうことでしょう。それは何故かというと、生地が4枚重なっているからです。  

振袖の生地は表地と裏地がありますが、おはしょりを作るとそれが表地×2枚、裏地×2枚になりゴワついてしまうのです。表地だけでおはしょりと作るように、身八つ口(袖の下にある穴があいている部分)から手を入れて、内側の裏地はたくし上げて帯の中にしまいましょう。

まとめ

美しい振袖の着付けに必須なおはしょりについてご紹介いたしました。
着付けをマスターすると、自分で浴衣や着物も着られるのでファッションの幅が広がり、楽しみが増えますヨ。